共催団体メッセージ

全日本病院協会

「スマートライフ+サミット」並びに「HOSPEX Japan」開催に寄せて

2025年、すべての団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、私たちは2040年に向けて、これまで世界が経験したことのない急速な生産年齢人口の減少局面へと突入します。人口減少と少子高齢化が社会を覆う中、長く続いたデフレからインフレへと転じた経済環境、物価の高騰、そして円安による圧力が、医療・介護を含むあらゆる産業に大きな影響を与えています。さらに、働き方改革の進展や価値観の多様化も加わり、これらの社会課題を乗り越えるには、複雑な連立方程式を解くような、社会全体のトランスフォーメーションが求められています。

このような転換期に、「スマートライフ+サミット」と、4年ぶりの開催となる「HOSPEX Japan」が同時開催されますことを、大変喜ばしく感じております。本会は、医療・介護・福祉を取り巻く最新の知見や技術が一堂に会する、まさに“未来への種”が詰まった貴重な場です。

全日本病院協会は、本会の開催を心より歓迎するとともに、会員病院の皆さまに積極的なご参加を呼びかけます。本会で得られる多くの示唆や発見は、これからの病院経営に不可欠となる「生き残り戦略」を構築する上で、大きな手がかりとなるものと確信しております。

皆さまにとって実り多き時間となりますことを祈念し、開催にあたりご挨拶申し上げます。

公益社団法人 全日本病院協会 会長

神野 正博

神野 正博

日本医療法人協会

現在、医療機関の経営は経験したことがないほど厳しい状況が続いています。

その要因は物価・人件費高騰など複合的で、医業利益だけでなく、経常利益もマイナスに陥っている状態です。医療機関の存続を確実にするためには何よりも医業経営の安定化を図ることが求められています。

スマートライフ+サミットは先端テクノロジーを活用することで医療の質を高めつつ、医療提供側にも、また患者側にも相互にメリットを与えられるような機会となっております。

また、HOSPEX Japanは、医療・福祉分野における様々な商品・サービスの有効性を実感し、また様々なセッションを通じて実用性を認識できる展示会として、当協会も長い間特別協賛してまいりました。

日本医療法人協会は、中小病院を中心とした医療法人の団体としてこれまでもその特性を活かし、二次救急から在宅医療、医療・介護連携において中心的な役割を担い、着実に実績を重ねてまいりました。

医療法人の明るい未来を創造するために、スマートライフ+サミット及びHOSPEX Japan を通じて新たな技術・サービスに基づいた良質な医療提供体制の構築を提案して参ります。

社会医療法人大雄会 理事長

一般社団法人日本医療法人協会 会長

伊藤 伸一

細川 吉博

一般社団法人日本病院DX推進協会

医療・介護を取り巻く環境は、人材不足や高齢化、地域格差など、かつてない課題に直面しています。経営の持続可能性を確保し、質の高い医療を継続していくためには、デジタル技術を活用しつつ「人を真ん中に」据えた医療提供体制を再構築することが求められています。

「スマートライフ+サミット」は、医療・福祉・生活・産業が垣根を越えて連携し、テクノロジーを通じてより良い暮らしと健康を実現するための重要なプラットフォームです。本サミットを通じて、テクノロジーが人々の生活や医療の質を高める具体的な方策を共有できることを期待しております。

また、HOSPEX Japanは、医療・福祉分野の最前線の技術と知見が集う国内有数の展示会として、私たちの課題解決に資する多様な取り組みを体験出来るする場です。こうした機会を通じて、企業と病院が伴走しながら、地に足の着いたDXを推進し、持続可能な医療体制の構築へとつなげていくことが重要です。

日本病院DX推進協会は、全国の医療機関、企業、行政、学術界が一体となり、共創による医療DXの推進を目指しています。スマートライフ+サミットおよびHOSPEX Japanとの連携を通じて、データドリブンなアプローチによって医療と地域社会の価値を高め、持続可能な未来を切り拓いてまいります。

社会医療法人石川記念会 HITO病院 理事長

日本病院DX推進協会 代表理事

石川 賀代

石川 賀代

一般社団法人PHR普及推進協議会

わが国では、少子高齢化の進展や地域医療の担い手不足、慢性疾患の増加などにより、健康・医療・介護をめぐる課題が一層複雑化しています。こうした状況の中で、個人が自らの健康・医療情報を主体的に活用できる仕組み―いわゆるPHR(パーソナルヘルスレコード)の整備と普及が、これからの社会に欠かせない基盤になると考えています。

スマートライフ+サミットは、テクノロジーやデータ活用を通じて、人々の暮らしをよりスマートに、そして持続可能にしていくための多様な主体の対話と連携の場です。行政、医療機関、企業、研究者、生活者といった多方面の知見が交わることで、健康づくりや地域包括ケアの新しい可能性が広がると期待しています。

PHR普及推進協議会としても、本人を中心にしたデータ利活用の推進を目的に、PHRサービスに関わるガイドライン策定や啓発活動、先進事例の共有などを進めています。スマートライフ+サミットにおける議論・HOSPEX Japanでの製品・サービスの理解が、PHRの社会実装をさらに加速させ、より多くの人々と社会が健康になるきっかけとなることを願っています。

一般社団法人PHR普及推進協議会 代表理事

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 予防医療学分野 教授

石見 拓

石見 拓
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